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二藤瑠花の落としもの

ほんの少しばかりの詩

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2026.12.16にサイトを立ち上げてみました。今までのZINE、これからつくるZINEに掲載予定の詩をほんの少しだけ。(二藤瑠花)

  白星の

花粉で鼻がむず痒くなったことも

涙が止まらなくなったこともない私は

暖かな陽の光が包む雑踏の中を

知らず知らずひしめき合う

街のざわめきが鈍色に輝く

その理由が、みどりを避けているからだとは気づかなかった

ワダツミの花は星のように集まってきらきらとしていた

あまずっぱい花の匂いが私の胸いっぱいに

そして、小さくくしゃみをした

                   ★

心の中にひそむ僕(それは、誰しもが持っている)

≪詩について≫

・都会に出たことがない私が、アスファルトの上にひしめき合う人たちを見て感じた気持ちを書いています。緑が少なく感じた。鈍色に輝く世界は、自然色を排他的にしているようで。私も、すぐにここへ溶け込んでしまいそうなことに、背筋が寒くなって、ほんの少しの抵抗としてくしゃみをする。ここは、私の場所ではないのだと。

更新日:2026/2/16 ©二藤瑠花


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